【Javaエンジニア2年目が実践】コードレビュー対応術|指摘を成長につなげる考え方と習慣
コードレビューで指摘を受けると、最初はへこみます。
「自分のコードがダメだと言われている」「センスがないのかも」そんな気持ちになることもありました。でも今は、コードレビューを「最も効率的な成長の場」として活用できるようになっています。
私はJavaエンジニアとして約2年、通信業・医療機器・家電量販店など多様な業界のシステム開発に携わってきました。その中でコードレビューの受け方・活かし方について、多くのことを学びました。
本記事では、エンジニア2年目の視点から「コードレビューで成長するための考え方と習慣」をお伝えします。
この記事でわかること:
- コードレビューの指摘を素直に受け取るためのメンタルの持ち方
- 指摘から最大限学ぶための「振り返りの習慣」
- 同じ指摘を繰り返さないための記録・活用法
- レビューする側になった時に意識すること
コードレビューに対する考え方の変化
エンジニアになりたての頃、コードレビューで指摘を受けるたびに「自分はまだまだだ」とネガティブになっていました。
でも、ある先輩の言葉が考え方を変えました。
「指摘が多いほど、学べることが多い。指摘ゼロのレビューより、指摘10個のレビューの方が成長できる」
この言葉で、指摘を「批判」ではなく「学習コンテンツ」として捉えられるようになりました。
コードレビューの本質的な目的
コードレビューには複数の目的があります。
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| バグの検出 | レビュアーが問題を発見する |
| コード品質の向上 | 可読性・保守性・パフォーマンスの改善 |
| 知識の共有 | チーム全体の技術力底上げ |
| 若手の育成 | 指摘を通じたスキルアップ |
特に若手エンジニアにとって、コードレビューは「経験豊富なエンジニアから直接フィードバックをもらえる」貴重な機会です。これをネガティブに受け取るのはもったいない。
指摘を受けた時のメンタルの持ち方
「コードへの指摘」と「人格への指摘」を切り分ける
最も重要なのは、「コードが指摘されている」のであって「自分の人格が否定されているわけではない」という認識です。
コードは書いた瞬間から「過去のもの」です。当時の知識・経験・状況で書いたコードへの指摘は、「あの時の自分ではなく、今の自分が知識をアップデートするための材料」です。
「なぜ」を理解してから修正する
指摘を受けた時、すぐにコードを修正したくなります。でも修正の前に必ず「なぜこの指摘がされたのか」を理解することが重要です。
理解せずに修正すると:
- 同じパターンの問題を別の箇所で繰り返す
- レビュアーの意図と違う修正をしてしまう
- 「なぜ直したか」を後で説明できない
「この指摘の意図がわからない場合は、遠慮なく質問する」という習慣が、成長を加速させます。
接客業で学んだ「フィードバックを受け取る力」
接客業8年の経験が、ここでも活きています。
お客様からクレームを受けた時、「批判された」と受け取るか「改善のヒントをもらえた」と受け取るかで、その後の行動が変わります。
コードレビューの指摘も同じです。フィードバックは、見えていなかった自分の課題を教えてくれる贈り物という捉え方ができるかどうかが、成長速度に直結します。
指摘から最大限学ぶための習慣
1. 指摘内容をノートに記録する
コードレビューで受けた指摘を、そのまま流してしまうのはもったいないです。
私はレビューで指摘を受けた内容を、以下のフォーマットで記録しています。
【指摘日】2026年◯月◯日
【指摘内容】変数名がわかりにくい(例:data→userDailyReport)
【なぜ問題なのか】可読性が下がり、コードを読む人が意図を理解するのに時間がかかる
【正しい書き方・考え方】変数名は「何を表しているか」が一目でわかる名前をつける
【今後意識すること】コードを書く時に「この変数名を見た他の人が理解できるか」を自問する
この記録を月に1回見返すことで、同じ指摘を繰り返さない習慣が身につきます。
2. 指摘のパターンを分析する
記録が溜まってくると、「自分がよく指摘されるパターン」が見えてきます。
私の場合、エンジニア1年目に多く受けた指摘のパターン:
- 命名規則: 変数名・メソッド名がわかりにくい
- メソッドの長さ: 1つのメソッドに処理を詰め込みすぎ
- 例外処理: エラーハンドリングが不十分
このパターンがわかると、コードを書く時に意識して注意できるようになります。
3. 指摘された技術領域を深堀りする
指摘を受けた時、その指摘に関連する技術領域を深堀りして学習します。
例えば「このコードはSQLのN+1問題が発生している」という指摘を受けたら:
- N+1問題とは何か
- なぜパフォーマンスに問題があるのか
- SpringBootでどう解決するか(JPAのfetchTypeの設定など)
を自分で調べて、理解を深めます。表面的な修正だけでなく、根本的な理解につなげることで、同じカテゴリの問題に自分で気づけるようになります。
具体的な指摘への対応例
実際によく受けた指摘と、その対応・学びをお伝えします。
指摘例1:命名規則
指摘内容:
// 指摘前
String d = user.getDepartment();
int c = employees.size();
// 修正後
String departmentName = user.getDepartment();
int employeeCount = employees.size();
学んだこと:
変数名は「読んで意味がわかる名前」が原則。省略は可読性を下げる。特にチーム開発では、自分以外の人がコードを読むことを常に意識する。
指摘例2:メソッドの単一責任
指摘内容:「このメソッドは処理が多すぎる。複数の責務を持っている」
1つのメソッドに「データ取得」「加工」「保存」「通知送信」が全部入っていたコードを指摘されました。
修正後の考え方:
メソッドは「1つのことだけをやる(単一責任の原則)」。分割することで、テストしやすく、変更に強いコードになります。
学んだこと:
Javaの設計原則(SOLID原則)をちゃんと学ぶきっかけになりました。指摘がなければ、ずっと「動けばいい」コードを書き続けていたと思います。
指摘例3:例外処理
指摘内容:「例外を握りつぶしている」
// 指摘前(悪い例)
try {
processData(data);
} catch (Exception e) {
// 何もしない
}
学んだこと:
例外を握りつぶすと、問題が起きても気づけません。適切なログ出力、もしくは上位に例外を伝播させることが必要。障害対応の観点から、例外処理の設計は非常に重要です。
「質問する」ことへの意識
コードレビューで指摘の意図がわからない時、私は必ず質問するようにしています。
以前は「こんなことを聞いたら、理解力がないと思われる」と質問を躊躇することがありました。
でも今は、「わからないのに質問しない方が問題」という認識に変わっています。
質問の仕方
ただ「わかりません」と言うのではなく、「自分はこう理解したが、合っているか」という形で質問します。
「この指摘は〇〇という理由からだと理解しましたが、この理解で合っていますか?」
自分の理解を示した上で確認することで、レビュアーも答えやすく、コミュニケーションが建設的になります。
また私は技術的な問題に対してまず自分で30〜60分考えてから質問する習慣を持っています。コードレビューの質問でも同様で、指摘内容を自分なりに調べた上で「ここまで調べたが、この部分が理解できなかった」と伝えると、より深い学びが得られます。
レビューする側になった時の視点
エンジニアとして経験が積まれると、自分がレビューする側になる場面も増えてきます。
レビューする側として意識すること
1. 指摘は「コードへの指摘」であることを明確にする
「このコードは〇〇という問題があります」という形で、コードに対する客観的なフィードバックをします。「なぜこんな書き方をしたんですか」という個人への疑問形は避けます。
2. 「なぜ問題なのか」と「どう修正するか」をセットで伝える
「ここが問題です」だけでなく「なぜ問題か、どう直すか」をセットで伝えると、受け取る側の学びが深まります。
3. 良いコードも積極的に褒める
指摘だけでなく「ここの書き方は良いと思います」というポジティブフィードバックも大切です。何が良いコードかを明示することで、その人のコードの方向性が良い方向に進みます。
4. 強制ではなく、提案として伝える
「こうしなければならない」より「こうした方がより良いと思います」という提案スタンスの方が、受け取りやすいフィードバックになります。
まとめ
コードレビューは、エンジニアとして成長するための最高の学習機会です。
コードレビュー対応のポイントまとめ
- 指摘は「コードへの指摘」であり「人格への批判」ではない
- 「なぜ」を理解してから修正する(質問することを恐れない)
- 指摘内容を記録して、パターンを分析する
- 指摘された領域を深堀りして根本的な理解につなげる
- レビューする側では「なぜ問題か・どう直すか」をセットで伝える
最後に
指摘が多いレビューほど、成長できる。コードレビューは「批評の場」ではなく「成長の場」です。
エンジニアとしての成長を加速させたいなら、コードレビューをどれだけ活かせるかが鍵です。
指摘を素直に受け取り、深く理解し、次のコードに活かす。この習慣を続けることが、技術力を着実に高めていきます。
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