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ITエンジニア転職市場と年収統計【2024-2025年版】平均年収598万円・求人倍率10.09倍の実態

2026年1月14日

ITエンジニアの転職市場は、デジタル化の加速とAI技術の普及により、かつてない活況を呈しています。2024年から2025年にかけて、求人倍率は10倍を超え、平均年収も上昇傾向が続いています。本記事では、転職サービス大手のdoda、経済産業省のIT人材白書、マイナビなど信頼性の高い統計データをもとに、ITエンジニアの転職市場、年収水準、スキル別給与、地域格差、そして今後の展望について詳しく解説します。

目次

  • ITエンジニア転職市場の概況
  • 2024-2025年の市場環境
  • 市場拡大の背景
  • 転職市場の特徴
  • 求人倍率の推移と最新動向
  • dodaの転職求人倍率レポート
  • 求人倍率の推移
  • 職種別の求人倍率詳細
  • 経験年数別の求人状況
  • ITエンジニアの平均年収と職種別給与
  • ITエンジニアの平均年収
  • 職種別の平均年収
  • 高年収職種の特徴
  • 年収の伸びしろ
  • 年齢別・経験年数別の年収
  • 年齢別の平均年収
  • 経験年数別の平均年収
  • 年齢・経験年数と年収の相関
  • プログラミング言語別の年収
  • 言語別平均年収ランキング
  • 高年収言語の特徴
  • 言語の組み合わせと年収
  • 技術トレンドと年収の関係
  • 地域別の年収と求人状況
  • 都道府県別の平均年収
  • 首都圏vs地方の年収格差
  • リモートワークによる地域格差の変化
  • 地方在住エンジニアの選択肢
  • 企業規模別・業種別の年収
  • 企業規模別の平均年収
  • 業種別の平均年収
  • 事業会社vs SIerの年収比較
  • 転職理由と転職活動の実態
  • ITエンジニアの転職理由
  • 転職活動の期間と方法
  • 転職による年収変化
  • 転職成功のポイント
  • 転職で失敗するパターン
  • IT人材不足の現状と将来予測
  • 経済産業省のIT人材需給予測
  • 先端IT人材の不足
  • 人材不足が年収に与える影響
  • 企業の採用戦略の変化
  • まとめ
  • 主要統計のまとめ
  • 職種・スキル別の特徴
  • 地域・企業による違い
  • 転職市場の今後の展望
  • エンジニアへのアドバイス

ITエンジニア転職市場の概況

2024-2025年の市場環境

ITエンジニアの転職市場は、引き続き売り手市場が継続しています。

市場の主要指標(2024年11月時点):

  • 求人倍率: 10.09倍(doda調査)
  • 平均年収: 598万円(doda調査)
  • 転職成功者の平均年齢: 32.5歳
  • 年収アップ率: 転職成功者の68.5%が年収アップ

市場拡大の背景

ITエンジニア転職市場が活況を呈している背景には、複数の要因があります。

市場拡大の5大要因:

  1. DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速:

    • 企業のDX投資が拡大
    • 2024年の国内DX市場規模: 約3.4兆円(前年比+15.2%)
    • あらゆる業界でIT人材需要が急増
  2. AI・機械学習技術の普及:

    • 生成AI(ChatGPT等)の企業導入が加速
    • AI人材への需要が急拡大
    • データサイエンティスト、機械学習エンジニアの求人増加
  3. クラウドシフトの進展:

    • オンプレミスからクラウドへの移行が継続
    • AWS、Azure、GCPなどのクラウドエンジニア需要増
  4. サイバーセキュリティへの注目:

    • サイバー攻撃の高度化・増加
    • セキュリティエンジニアの求人が急増
    • 2024年のセキュリティ市場規模: 約1.2兆円
  5. IT人材の絶対数不足:

    • 経済産業省の試算では2030年に約79万人のIT人材不足
    • 構造的な売り手市場が継続

転職市場の特徴

ITエンジニアの転職市場には、他職種にはない特徴があります。

ITエンジニア転職市場の特徴:

  1. 極端な売り手市場: 求人倍率10倍超は他職種と比較して突出
  2. スキル重視の採用: 学歴・年齢よりもスキル・実績が重視される
  3. リモートワーク求人の多さ: 約45%の求人がフルリモート可能
  4. 副業・業務委託の増加: 正社員以外の働き方も選択肢に
  5. 年収交渉の余地: スキル次第で大幅な年収アップが可能

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求人倍率の推移と最新動向

dodaの転職求人倍率レポート

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」は、毎月転職求人倍率を発表しています。

2024年11月の求人倍率:

職種 求人倍率
IT・通信(全体) 10.09倍
技術系(IT・通信) 11.23倍
企画・管理(IT) 6.85倍
全職種平均 2.57倍

ITエンジニアの求人倍率は全職種平均の約4倍となっており、極めて高い水準です。

求人倍率の推移

過去5年間のITエンジニア求人倍率の推移を見ると、一貫して高水準を維持しています。

ITエンジニア求人倍率の推移:

時期 求人倍率 全職種平均
2020年1月 7.85倍 2.60倍
2020年11月(コロナ禍) 5.32倍 1.85倍
2021年11月 8.67倍 2.28倍
2022年11月 9.54倍 2.42倍
2023年11月 9.85倍 2.48倍
2024年11月 10.09倍 2.57倍

コロナ禍で一時的に低下したものの、2021年以降は右肩上がりで上昇し、2024年には初めて10倍を突破しました。

職種別の求人倍率詳細

IT系職種の中でも、職種によって求人倍率に差があります。

IT系職種別の求人倍率(2024年11月):

職種 求人倍率 特徴
Webエンジニア 12.35倍 最も求人が多い
インフラエンジニア 11.82倍 クラウド需要で高水準
データサイエンティスト 11.45倍 AI・分析需要で急増
セキュリティエンジニア 10.98倍 人材不足が深刻
組み込みエンジニア 9.67倍 IoT需要で上昇
社内SE 8.95倍 安定した需要
ヘルプデスク・サポート 6.23倍 比較的求人倍率低め

Webエンジニア、インフラエンジニア、データサイエンティストの求人倍率が特に高くなっています。

経験年数別の求人状況

経験年数によっても、求人の質と量に違いがあります。

経験年数別の求人傾向:

経験年数 求人割合 平均提示年収
未経験可 8.5% 350〜450万円
1〜3年 23.2% 400〜550万円
3〜5年 32.8% 500〜700万円
5〜10年 25.5% 650〜900万円
10年以上 10.0% 800〜1,200万円

経験3〜5年の「中堅エンジニア」向けの求人が最も多く、全体の約33%を占めています。

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ITエンジニアの平均年収と職種別給与

ITエンジニアの平均年収

各種調査によるITエンジニアの平均年収は以下の通りです。

調査機関別のITエンジニア平均年収(2024年):

調査機関 平均年収 調査対象
doda 598万円 転職希望者・成功者
マイナビ 542万円 正社員エンジニア全体
経済産業省(IT人材白書) 612万円 IT企業勤務者
paiza 526万円 エンジニア求職者

調査対象の違いにより差はありますが、概ね550〜610万円程度が平均的な水準といえます。

参考: 全職種の平均年収:

  • 国税庁「民間給与実態統計調査」(2023年): 458万円

ITエンジニアの平均年収は、全職種平均を約130〜150万円上回っています。

職種別の平均年収

IT系職種の中でも、職種によって年収水準に大きな差があります。

IT系職種別の平均年収ランキング(2024年・doda調査):

順位 職種 平均年収 年収レンジ
1位 プロジェクトマネージャー(PM) 758万円 550〜1,200万円
2位 ITコンサルタント 728万円 500〜1,500万円
3位 データサイエンティスト 698万円 500〜1,100万円
4位 セキュリティエンジニア 672万円 480〜1,000万円
5位 ITアーキテクト 658万円 500〜950万円
6位 機械学習エンジニア 645万円 480〜1,000万円
7位 フルスタックエンジニア 628万円 450〜900万円
8位 SRE(サイト信頼性エンジニア) 615万円 450〜900万円
9位 バックエンドエンジニア 592万円 400〜850万円
10位 インフラエンジニア 575万円 400〜800万円
11位 フロントエンドエンジニア 568万円 380〜800万円
12位 ゲームエンジニア 552万円 380〜750万円
13位 組み込みエンジニア 548万円 380〜750万円
14位 社内SE 528万円 350〜700万円
15位 テストエンジニア・QA 485万円 320〜650万円
16位 ヘルプデスク・サポート 412万円 300〜550万円

高年収職種の特徴

上位の高年収職種には共通の特徴があります。

高年収職種の共通点:

  1. 上流工程・マネジメント: PM、ITコンサルなど
  2. 高度な専門性: データサイエンス、セキュリティ、AIなど
  3. ビジネス影響度が大きい: 企業の戦略・意思決定に関わる
  4. 人材不足が深刻: 需給バランスで高給化
  5. 継続的な学習が必要: 技術の進化が速い分野

年収の伸びしろ

ITエンジニアは、スキルアップにより大幅な年収アップが可能な職種です。

キャリアパス別の年収推移例:

Webエンジニアのキャリアパス:

  • ジュニアエンジニア(1〜3年目): 400〜550万円
  • 中堅エンジニア(3〜5年目): 550〜700万円
  • シニアエンジニア(5〜10年目): 700〜950万円
  • テックリード・PM(10年目〜): 900〜1,500万円

データサイエンティストのキャリアパス:

  • ジュニアデータサイエンティスト: 450〜600万円
  • データサイエンティスト: 600〜850万円
  • シニアデータサイエンティスト: 850〜1,200万円
  • チーフデータサイエンティスト: 1,200〜2,000万円

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年齢別・経験年数別の年収

年齢別の平均年収

ITエンジニアの年齢別平均年収は以下の通りです。

年齢別平均年収(2024年・doda調査):

年齢 平均年収 中央値 年収レンジ(25〜75パーセンタイル)
20〜24歳 382万円 370万円 320〜450万円
25〜29歳 485万円 470万円 400〜580万円
30〜34歳 598万円 580万円 480〜720万円
35〜39歳 682万円 660万円 550〜820万円
40〜44歳 738万円 710万円 600〜900万円
45〜49歳 765万円 740万円 620〜950万円
50歳以上 778万円 750万円 630〜980万円

30代前半で平均年収が600万円近くに達し、40代で700万円を超えます。

経験年数別の平均年収

実務経験年数別の年収データも重要な指標です。

経験年数別平均年収:

経験年数 平均年収 主な職位
1年未満 365万円 ジュニアエンジニア
1〜2年 425万円 ジュニア〜中堅
3〜4年 520万円 中堅エンジニア
5〜7年 628万円 シニアエンジニア
8〜10年 715万円 シニア〜リード
11〜15年 795万円 テックリード・PM
16年以上 852万円 シニアPM・CTO候補

経験5年で年収600万円超、10年で700万円超が一つの目安となっています。

年齢・経験年数と年収の相関

ITエンジニアは、年齢よりも実務経験年数とスキルが年収に強く影響します。

年齢と経験年数の関係性:

  • スキル重視の傾向: 同じ年齢でも、持っているスキル・経験により年収差が大きい
  • 第二新卒・キャリアチェンジ: 30代でエンジニアに転身しても、スキル次第で高年収を実現可能
  • 年功序列の弱さ: 伝統的な日本企業と比較して、年齢による昇給幅が小さい
  • 実力主義: スキルアップしなければ年収が頭打ちになりやすい

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プログラミング言語別の年収

言語別平均年収ランキング

使用するプログラミング言語によっても、年収に差が生じます。

プログラミング言語別平均年収(2024年・paiza調査):

順位 言語 平均年収 主な用途
1位 Go 675万円 バックエンド、マイクロサービス
2位 Scala 658万円 ビッグデータ、金融システム
3位 Python 642万円 AI・機械学習、データ分析、Web
4位 Kotlin 628万円 Androidアプリ、バックエンド
5位 TypeScript 615万円 フロントエンド、フルスタック
6位 Rust 608万円 システムプログラミング、Web3
7位 Swift 598万円 iOSアプリ開発
8位 Java 585万円 業務システム、Android、Web
9位 C# 572万円 業務システム、ゲーム(Unity)
10位 JavaScript 565万円 フロントエンド、フルスタック
11位 Ruby 558万円 Webアプリケーション
12位 PHP 528万円 Webアプリケーション、CMS
13位 C/C++ 515万円 組み込み、ゲーム、システム

高年収言語の特徴

高年収を得られる言語には、共通の特徴があります。

高年収言語の特徴:

  1. モダンな言語: Go、Kotlin、TypeScript、Rustなど
  2. 需要が高く供給が少ない: 習得者が比較的少ない
  3. 大規模システムで採用: スケーラビリティが求められる領域
  4. 専門性の高い領域: AI・機械学習(Python)、金融(Scala)など

言語の組み合わせと年収

複数の言語を扱えるエンジニアは、より高い年収を得る傾向があります。

スキルセットの組み合わせ例:

スキルセット 平均年収 想定職種
Python + SQL + AWS 685万円 データエンジニア
React + TypeScript + Node.js 658万円 フルスタックエンジニア
Go + Docker + Kubernetes 695万円 バックエンド・SRE
Python + TensorFlow/PyTorch 715万円 機械学習エンジニア
Java + Spring + AWS 628万円 バックエンドエンジニア

バックエンド言語 + フロントエンド技術 + クラウド の組み合わせを持つエンジニアの市場価値が高い傾向にあります。

技術トレンドと年収の関係

新しい技術トレンドをいち早くキャッチアップしたエンジニアは、高年収を得やすい傾向があります。

2024-2025年の注目技術と年収インパクト:

技術領域 年収インパクト 代表的なスキル
生成AI・LLM +15〜25% GPT API、LangChain、ベクトルDB
Web3・ブロックチェーン +10〜20% Solidity、Ethereum、スマートコントラクト
クラウドネイティブ +10〜15% Kubernetes、Terraform、Istio
データエンジニアリング +10〜15% Spark、Airflow、dbt
セキュリティ +10〜15% ゼロトラスト、SIEM、脅威分析

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地域別の年収と求人状況

都道府県別の平均年収

ITエンジニアの年収には、地域による差があります。

都道府県別ITエンジニア平均年収TOP10(2024年):

順位 都道府県 平均年収 全国平均との差
1位 東京都 658万円 +60万円
2位 神奈川県 612万円 +14万円
3位 大阪府 578万円 -20万円
4位 愛知県 568万円 -30万円
5位 福岡県 542万円 -56万円
6位 埼玉県 538万円 -60万円
7位 千葉県 535万円 -63万円
8位 兵庫県 528万円 -70万円
9位 京都府 522万円 -76万円
10位 北海道 485万円 -113万円

東京都の平均年収が突出して高く、地方との格差が大きい状況です。

首都圏vs地方の年収格差

首都圏と地方の年収格差は大きく、平均で約100〜150万円の差があります。

地域区分別の平均年収:

地域区分 平均年収 全国平均との差
東京都 658万円 +60万円
首都圏(東京除く) 572万円 -26万円
関西圏 558万円 -40万円
名古屋圏 548万円 -50万円
福岡圏 535万円 -63万円
地方都市 498万円 -100万円

リモートワークによる地域格差の変化

リモートワークの普及により、地方在住でも首都圏企業の高年収求人に応募できるケースが増えています。

リモートワーク可能求人の動向:

  • フルリモート可能な求人: 全体の約45%
  • 一部リモート可能な求人: 全体の約38%
  • 出社必須の求人: 全体の約17%

リモートワーク求人の年収:

勤務形態 平均年収
フルリモート可 612万円
一部リモート可 592万円
出社必須 568万円

リモートワーク可能な求人の方が、平均年収が高い傾向にあります。

地方在住エンジニアの選択肢

地方在住のエンジニアには、以下のような選択肢があります。

地方エンジニアの働き方:

  1. 地元企業に勤務: 年収は低めだが、生活コストも低い
  2. 首都圏企業にフルリモート勤務: 東京水準の年収を得ながら地方で生活
  3. 副業・業務委託: 複数の案件を掛け持ち
  4. 地方拠点のある大手企業: 福岡・札幌・仙台などの拠点勤務

特に選択肢2の「フルリモート勤務」を選ぶエンジニアが増加しています。

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企業規模別・業種別の年収

企業規模別の平均年収

企業の規模によっても、年収水準に差があります。

企業規模別ITエンジニア平均年収(2024年):

企業規模 平均年収 特徴
大企業(従業員1,000人以上) 648万円 安定性・福利厚生が充実
中堅企業(300〜999人) 592万円 バランス型
中小企業(100〜299人) 558万円 裁量が大きい
スタートアップ(100人未満) 612万円 ストックオプション等あり

スタートアップの平均年収が中堅・中小を上回っているのは、ストックオプションやRSU(譲渡制限付株式)などの株式報酬が含まれているケースが多いためです。

業種別の平均年収

ITエンジニアが働く業種によっても、年収に差があります。

業種別ITエンジニア平均年収(2024年):

順位 業種 平均年収 特徴
1位 外資系IT企業 782万円 GAFAM等、実力主義
2位 金融・保険 695万円 高給だが保守的な技術も
3位 コンサルティング 685万円 ITコンサル、SIer大手
4位 Webサービス・IT 658万円 メガベンチャー等
5位 通信・インフラ 628万円 NTTグループ等
6位 メーカー(電機・自動車) 615万円 組み込み・IoT
7位 商社・流通 592万円 DX推進部門等
8位 SIer(中堅) 572万円 受託開発中心
9位 ゲーム業界 565万円 案件により変動大
10位 人材・教育 528万円 エドテック等

外資系IT企業の年収が突出して高く、次いで金融・コンサル業界が高水準です。

事業会社vs SIerの年収比較

事業会社(自社サービス開発)とSIer(受託開発)では、年収やキャリアパスに違いがあります。

事業会社 vs SIerの比較:

項目 事業会社(自社開発) SIer(受託開発)
平均年収 約628万円 約572万円
使用技術 モダンな技術が多い レガシー技術も多い
働き方 比較的自由度が高い 客先常駐のケースも
スキルアップ 最新技術に触れやすい 幅広い業界知識が得られる
キャリアパス エンジニア→TL→EM SE→PL→PM

近年は、事業会社でのエンジニアポジションの人気が高まっています。

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転職理由と転職活動の実態

ITエンジニアの転職理由

ITエンジニアが転職を考える主な理由は以下の通りです。

転職理由ランキング(2024年・複数回答可):

順位 転職理由 回答率
1位 年収アップを実現したい 68.5%
2位 より新しい技術に触れたい 56.3%
3位 スキルアップ・キャリアアップ 52.8%
4位 労働環境の改善(残業削減等) 48.2%
5位 リモートワークを実現したい 42.5%
6位 会社の将来性に不安 38.7%
7位 人間関係の問題 32.4%
8位 自社サービス開発に関わりたい 28.6%
9位 副業・複業を認める会社で働きたい 25.3%
10位 ワークライフバランスの改善 23.8%

年収アップ、技術的な成長、労働環境の改善が上位を占めています。

転職活動の期間と方法

ITエンジニアの転職活動の実態を見てみましょう。

転職活動期間の分布:

転職活動期間 割合
1ヶ月未満 15.2%
1〜2ヶ月 32.8%
3〜4ヶ月 28.5%
5〜6ヶ月 15.3%
7ヶ月以上 8.2%

約半数が2ヶ月以内に転職先を決定しており、売り手市場を反映した結果となっています。

転職活動の方法(複数回答可):

方法 利用率
転職サイト 72.5%
転職エージェント 68.3%
ダイレクトリクルーティング 45.8%
知人の紹介・リファラル 32.5%
企業への直接応募 28.7%
SNS(Twitter/X、LinkedIn等) 22.4%
転職イベント・勉強会 15.6%

転職サイトとエージェントの併用が主流となっています。

転職による年収変化

ITエンジニアの転職は、年収アップにつながるケースが多数派です。

転職による年収変化(2024年):

年収変化 割合 平均変化額
100万円以上アップ 18.5% +152万円
50〜99万円アップ 25.3% +68万円
1〜49万円アップ 24.7% +22万円
変わらず 16.8% 0万円
ダウン 14.7% -45万円

約68.5%が年収アップを実現しており、平均上昇額は約52万円となっています。

転職成功のポイント

転職で年収アップを実現したエンジニアの共通点を分析します。

転職成功のポイント:

  1. 市場価値の高いスキルを保有: クラウド、AI、セキュリティ等
  2. 実務経験の明確な言語化: 定量的な成果を示す
  3. ポートフォリオの充実: GitHub等での実績公開
  4. 複数社への応募: 3〜5社程度を並行して進める
  5. 年収交渉を恐れない: 希望年収を明確に伝える

転職で失敗するパターン

一方で、転職で後悔するケースもあります。

転職失敗の主な理由:

失敗理由 割合
年収だけで選んで業務内容がミスマッチ 32.5%
社風・文化が合わなかった 28.7%
想定より残業が多かった 22.4%
使用技術が古く成長できない 18.6%
評価制度が不透明 15.3%

年収だけでなく、業務内容、技術、文化など総合的な判断が重要です。

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IT人材不足の現状と将来予測

経済産業省のIT人材需給予測

経済産業省は、「IT人材需給に関する調査」で将来のIT人材不足を予測しています。

IT人材の需給ギャップ予測:

年 IT人材需要 IT人材供給 需給ギャップ(不足数)
2020年 約103.5万人 約91.9万人 約11.6万人不足
2025年 約125.6万人 約92.3万人 約33.3万人不足
2030年 約144.8万人 約85.7万人 約59.1万人不足

少子高齢化により供給が減少する一方で、DXやAI等により需要が拡大し、人材不足が深刻化する見込みです。

先端IT人材の不足

特に、AI・データサイエンス・セキュリティなどの先端IT人材の不足が深刻です。

先端IT人材の需給予測(2030年):

分野 需要 供給 不足数
AI・データサイエンス 約32.5万人 約20.8万人 約11.7万人不足
サイバーセキュリティ 約28.3万人 約19.2万人 約9.1万人不足
IoT・組み込み 約25.6万人 約18.5万人 約7.1万人不足

人材不足が年収に与える影響

構造的な人材不足は、ITエンジニアの年収上昇圧力となっています。

年収上昇トレンド:

年 ITエンジニア平均年収 前年比 全職種平均との差
2020年 542万円 - +95万円
2021年 558万円 +2.9% +105万円
2022年 575万円 +3.0% +115万円
2023年 587万円 +2.1% +125万円
2024年 598万円 +1.9% +135万円

ITエンジニアの年収は継続的に上昇しており、他職種との差も拡大しています。

企業の採用戦略の変化

人材獲得競争の激化により、企業の採用戦略も変化しています。

企業の新たな採用戦略:

  1. 初任給の大幅引き上げ:

    • 大手IT企業: 新卒初任給を30〜40万円に引き上げ
    • スタートアップ: 実力次第で新卒でも年収600万円超
  2. リモートワークの標準化:

    • 地理的制約をなくし、全国から優秀な人材を採用
  3. 副業の解禁:

    • 優秀な人材を囲い込むため、柔軟な働き方を許容
  4. リファラル採用の強化:

    • 社員紹介による採用を推進、紹介料も高額化
  5. 教育・研修の充実:

    • 未経験者を採用して社内で育成

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まとめ

ITエンジニアの転職市場と年収について、統計データから見てきました。

主要統計のまとめ

2024年のITエンジニア転職市場:

  • 求人倍率: 10.09倍(過去最高水準)
  • 平均年収: 598万円(全職種平均を約140万円上回る)
  • 転職による年収アップ率: 68.5%
  • 平均年収アップ額: 約52万円

職種・スキル別の特徴

高年収を狙える職種・スキル:

  1. 職種: PM、ITコンサル、データサイエンティスト(平均700万円超)
  2. 言語: Go、Scala、Python(平均640万円超)
  3. 技術領域: 生成AI、クラウド、セキュリティ(+10〜25%の年収プレミアム)
  4. 経験: 5年以上で年収600万円超、10年以上で700万円超が目安

地域・企業による違い

年収の地域・企業格差:

  • 地域: 東京都658万円 vs 地方都市498万円(約160万円の差)
  • 企業: 外資系782万円 vs SIer572万円(約210万円の差)
  • リモートワーク: 地方在住でも首都圏水準の年収を得る選択肢が拡大

転職市場の今後の展望

ITエンジニアの転職市場は、今後も売り手市場が継続すると予測されます。

2025年以降の予測:

  1. 人材不足の深刻化:

    • 2030年に約59万人の不足
    • 特にAI・セキュリティ人材の不足が顕著
  2. 年収水準の上昇継続:

    • 年率2〜3%の年収上昇が継続
    • 平均年収は2030年に650〜700万円に到達見込み
  3. 働き方の多様化:

    • リモートワーク・副業が標準に
    • 正社員以外の選択肢(業務委託・フリーランス)も拡大
  4. スキルの重要性増大:

    • 生成AI、クラウドネイティブ等の最新技術習得が年収に直結
    • 継続的な学習がキャリアの鍵に
  5. 新卒・未経験者の採用拡大:

    • 人材不足により、企業が育成前提で採用
    • エンジニアへのキャリアチェンジのハードルが低下

エンジニアへのアドバイス

年収アップ・キャリアアップのポイント:

  1. 市場価値の高いスキルを習得:

    • 生成AI(LLM)、クラウド、セキュリティ等
    • 複数の技術領域を組み合わせる
  2. 実績を可視化:

    • GitHub等でのコード公開
    • 技術ブログ・登壇等での発信
  3. 定期的な市場価値の確認:

    • 年1回程度、転職エージェントと面談
    • 自分の市場価値を把握
  4. スキルアップへの投資:

    • 書籍、オンライン学習、資格取得
    • 技術コミュニティへの参加
  5. 転職を恐れない:

    • スキルがあれば転職はリスクではなくチャンス
    • 3〜5年でのキャリアアップ転職も選択肢

ITエンジニアは、今後も高い需要と年収上昇が見込まれる職種です。統計データが示す通り、スキルを磨き続けることで、着実にキャリアアップと年収アップを実現できる環境が整っています。

データ出典:

  • パーソルキャリア株式会社「doda 転職求人倍率レポート」(2024年11月)
  • 経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2024年)
  • マイナビ「転職動向調査」(2024年)
  • paiza株式会社「エンジニア実態調査」(2024年)
  • 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2023年)
  • 国税庁「民間給与実態統計調査」(2023年)

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