S&P500インデックス投資を数値データで徹底解説

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基本データ

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、S&P500指数に連動する投資信託です。2026年1月時点での主要なデータは以下の通りです。

基本情報

  • 信託報酬: 年率0.08140%(税込)※2025年1月25日より引き下げ
  • 実質的な信託報酬: 年率約0.07713%(税込)※受益者還元型信託報酬による
  • 純資産総額: 6兆円超(2026年1月7日時点)
  • 日本国内の地位: ETFを除く国内公募追加型株式投資信託で最大規模

eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを目指す」という方針を掲げており、競合他社がコストを引き下げた際には追随して信託報酬を引き下げた実績があります。

S&P500指数の構成

S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表する、米国を代表する株価指数です。

カバー範囲

  • 構成銘柄数: 500銘柄
  • 市場カバー率: 米国株式市場の時価総額の約80%
  • 分類基準: Global Industry Classification Standard(GICS)に基づく11セクターに分類

セクター別の特徴

S&P500は単純に大型株500銘柄を集めたものではなく、業種分散も考慮されています。特に以下のセクターのウェイトが高くなっています:

  • 情報技術セクター
  • ヘルスケア・セクター

この構成により、米国市場全体を代表する指数として機能しています。

S&P500の過去リターンデータ

超長期データ(66年間)

1958年~2023年の66年間における統計データ:

  • 各年のリターン平均: 約9%
  • 66年間保有した場合の年率換算: 約7.5%
  • プラスリターンの年: 47回
  • マイナスリターンの年: 19回
  • 勝率: 71%
  • 年間リターン10%以上の回数: 35回(全体の53%)

このデータは、2回に1回以上は10%のリターンが出ている計算になります。

長期平均リターン

  • 1965年~2023年: 年平均リターン10.2%
  • 1957年~現在: 年平均約10.5%の上昇率

過去10年間のパフォーマンス

  • 過去10年間の平均リターン: 約10.2%
  • 長期平均との比較: 10.7%の長期平均をわずかに下回る

インフレ調整後のリターン

  • 名目ベース(インフレ調整前): 7~10%程度
  • 実質ベース(インフレ調整後): 5~7%程度

物価上昇を考慮すると、実質的なリターンは名目値よりも低くなることに留意が必要です。

なぜS&P500が選ばれるのか

1. 米国市場の80%をカバー

S&P500は、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。この1本で米国の主要企業500社に分散投資できます。

2. 業界最低水準のコスト

年率0.08140%(実質約0.07713%)という信託報酬は、同種の投資信託の中でも最低水準です。100万円を投資した場合、年間のコストは約771円です。

受益者還元型信託報酬の仕組みにより、純資産総額が増加するほど実質的なコストが自動的に下がる構造になっています。

3. 圧倒的な純資産規模

純資産総額6兆円超という規模は、日本国内のETFを除く追加型株式投資信託で最大です。この規模は以下を意味します:

  • 多くの投資家からの信頼
  • 高い流動性
  • 運用の効率性

4. 長期的な実績データ

66年間のデータが示す勝率71%という数値は、長期投資における有効性を示しています。また、年平均10%前後のリターンという実績は、複利効果との組み合わせで大きな資産形成につながります。

5. 自動的なリバランス

S&P500の構成銘柄は定期的に見直されます。成長企業が組み入れられ、基準を満たさなくなった企業は除外されるため、投資家は何もする必要がありません。

米国集中投資のリスクと特徴

地域集中のデータ

S&P500は米国企業のみで構成されています。全世界株式指数(例:MSCI ACWI)が47カ国に分散しているのに対し、S&P500は1カ国に集中しています。

過去の優位性

米国株式市場は過去数十年間、世界の株式市場の中で最も高いリターンを示してきました。1965年以降の年平均10.2%というリターンは、この事実を裏付けています。

銘柄数の違い

  • S&P500: 500銘柄
  • 全世界株式指数: 約2,800銘柄

分散の観点では全世界株式の方が広いですが、S&P500は米国市場の80%をカバーしており、米国内では十分な分散が実現されています。

データが示す投資判断のポイント

以下の客観的データから、S&P500インデックス投資の特徴が明らかになります:

  1. 米国市場の80%をカバー - 米国企業への集中的な投資
  2. 66年間で勝率71% - 長期投資における高い成功確率
  3. 年平均リターン約10% - 過去の実績データ
  4. 信託報酬0.08140% - 業界最低水準のコスト
  5. 純資産総額6兆円超 - 国内最大級の規模と信頼性

これらの数値は、米国経済の成長に投資したい投資家にとって、S&P500インデックスファンドが合理的な選択肢であることを示しています。

投資期間と統計的勝率

66年間のデータで示された勝率71%という数値は、1年間の投資期間での統計です。一般的に、投資期間が長くなるほど、プラスリターンとなる確率は統計的に高まることが知られています。

長期投資を前提とする場合、この統計データはさらに投資家にとって有利に働く可能性があります。


参考データ出典:

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基本情報は、運用会社および証券会社の公式データに基づく(2026年1月時点)
  • S&P500指数の構成データは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社および各種金融機関の資料に基づく
  • 過去リターンデータは、1958年~2023年の統計データおよび各種金融機関の調査レポートに基づく
  • すべての数値は配当込みのデータであり、為替変動の影響は考慮されていない場合がある
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